その人の言葉に、張り詰めていたような空気が一気に解けた。 「とんでもありません! あなたがた册欄の協力がなければ、私たち普通の警官ではどうにもなりませんでした。」 まるで拍手でも湧き起こりそうな雰囲気だ。 高坂という男が、警官のうちの一人と握手を交わす。 「では、このあとのことは我々册欄にお任せください。」 「はっ」 警察官は最後にビシッと敬礼をし、 すばやくその場を去っていった。