「そっちのほうが、オレの顔がよく見えるだろ。」 つつ…と、先輩の長い指先が私の頬を滑り落ちた。 「やっぱり…お前だったんだな、東間 睦月。」 「…。」 私は何も言うことができない。 「皆さんお疲れ様です。」 ふと九条先輩と一緒に来たうちの一人が警察官へと歩み寄る。 「おかげ様でこの通り、闇少女を捕まえることができました。」 胸元には「高坂」と金色に書かれたプレート。