「あっぶねー、逃げられるとこだったな。」



「…っ!!」




いきなりその場に響いた、聞き覚えのある声。




同時にこちらに向かって歩いてくる3つの足音。





…あの人だ。








足音が近づくと、次々と道を空けていく警察官たち。




その足音は私の前でピタリと止まった。