「あ!?」 九条の言葉に、高坂は声をあげた。 「逃げたって…闇少女はまだ…!」 「今日は絶対裏口から来るって何度も言ったろ。 それより早く表の警察にも、至急屋敷の周りを囲むように伝えてください。闇少女はまだ近くにいるはずです」 「…わかった!」 大きく頷き、高坂は廊下を走っていく。 「オレたちも行くぞ」 「了解」 九条と藤堂も、反対方向へと走って行った。