九条は言いながらガシガシと赤い髪をかきあげる。






「ゴホッ…落ち着け、九条。早く探すぞ!」



「ああ」





逃げた闇少女を追うため、ふたりは急いでその部屋を出る。




そこへ…




「お前ら!」



「あ、高坂先輩」




高坂が2人のもとへ走り寄ってくる。






「うおっ、なんだこれ!?火事か!?」




案の定、モワモワと煙幕の漂う部屋を前にビックリしてる高坂。





「事情は後で話します。


それより、闇少女が逃げ出しました」