先輩の長い人差し指が、銃の針金をわずかに押す。












「別に、死ぬのなんて私は怖くない。」



だけど…




「でもどうせ死ぬのなら…



私はあんたたちの目の届かない所で、一人で死ぬ。」






「…は?」






瞬間…




-ボンッ



「…っ!!」






黒い煙幕がその場を一気に包み込んだ。




「な…!?」



「うおっ、何だ!?」





2人が煙幕に一瞬ひるんだ瞬間、



私は素早く部屋から逃げ出した。