仕事を終えて、次の日朝を迎えた。 -ブー、ブー、ブー え… 全身鏡の前で制服のスカーフを結んでいた途中、鳴りだしたケータイに思わず目を見開く。 ディスプレイには「黒崎」の文字。 私を雇ってる「あの人」の名前だ。 驚いてしまったのは、こうして朝に連絡がきたのは初めてだったから。 …人殺しの依頼? まさか。 朝はありえない。 私は通話ボタンを押す。