オレは何気なく部屋の時計へと視線を流す。 (7時…か。) そろそろ、闇少女が大体姿を現す時間だ。 「本当にヤツの今日の狙いは、この屋敷の令嬢なんですよね。」 翼が少し疑い気味に高坂先輩へと問いかける。 「当然。 ここ一条家は世界でもトップに君臨するような有名財閥だからな。 闇少女も張り切ってターゲットを殺しに来るだろうよ。」 「へえ~、ここってそんなにすごいとこなんすね。」 「まあな。 つーかそれより」