花火~散る記憶~







「うははぁ~っ めちゃくちゃ飲んだよーん♪」





あらら~フワフワしてるー
なーんか飛んでるー♪


あれー?安堂くんも笑ってるー♪




「ぎょはははは!繭飲み過ぎー!」





「真梨香は寝るし、お前ら2人は酔ってるし…どうなってんだよ、まったく」




あっくんと真梨香はぜーんぜん飲んでないねーー。飲めばいいのにーっ

「んふふっ あっくん可愛い!」





「もういいっ、飲み過ぎ禁止。ほら、夜の11時だぞ。寝る寝る!」




はーいって思ったけど、口には出さなかった。
ちょーーど眠たかったし、寝よっかなー♪

はぁあ、楽しかったー…。







―――「…」










ん?ん~…
あぁーほろ酔いでもなかなか酔った…。

携帯の時計を見ると、まだ夜の1時だった。



全然寝れやしないよ
酔っぱらいすぎたかも。あっくんにも迷惑かけちゃったし…


でも久しぶりに大笑いしたような気がする。楽しかった…




今日は、あっくんに謝らなくちゃいけないんだよね。…私ついに安堂くんに想いを伝えちゃったんだもん。

しかもコソコソしてるようにしてるのもなんか嫌だけど、それでも繋がっていたくて…。勝手だよね、本当




「水…飲も」






一階の台所へ行き、そこら辺にあったコップを手に取り 水を飲んだ。


少し手応えがあったけど、勝手にコップ使ってもよかったのかな?





「んー…あれ?繭?」




「あれ?安堂くんじゃん」






観覧車から降りて、初めて2人っきりになった。


…緊張するなぁ




「俺全然寝れねーんだよね。…夜の散歩でも行く?」



「行く行く!」







………夜の風は肌が凍るぐらい突き刺さる冷たさだった。

でも安堂くんの大きなダウンジャケットを借りてて、なんだか安堂くんに包まれているようで、嬉しかった。


「手…繋ご」




安堂くんの手は大きくて、私の手はすっぽりはまった。

…温かい。落ち着く