花火~散る記憶~





――――――…



あれ?夢見てたの?
これまでのが、すべて夢なの?


安堂くんとか…真莉香とか…あっくんとか…。







この世には、居ないの?






…すべて夢だったらいいのに―――。









「――ゅ!――まゅ!――繭!!」





え?安堂くん?
これ、夢じゃないんだ…

私、なんでここにいるの?




文化祭、あるんでしょ?くん




フォークダンスも。





「安堂くん、フォークダンスは?」

「だって、いきなり繭が倒れたんだぜ?行ける訳ないじゃん」





嘘…
ずっといてくれたの?


保健室の窓から外を見てみると、皆が楽しそうに 炎の周りを踊っている。





「もう大丈夫だから!ちょっと頭が痛くなっただけだしっ ほら、踊っておいでよ」



安堂くんは、少し考えた表情でこっちをみた。






「フォークダンスよりも、繭といた方が いい。踊れなくても、俺は幸せ」





意味分かんないよ

なーにが“幸せ”だよ。




…でも結構、いやだいぶ嬉しいのは 隠さなかった。