花火~散る記憶~



「…あ!遅ーい。ほら、後夜祭の準備しよっ」




なんだか元気が出ない。
あっくんの顔も見れないし、安堂くんの顔も見れない。


なんだか気まづい文化祭だったなぁ…





「真莉香、後夜祭ってフォークダンスでしょ?それって男女?」



「そうそう!くじ引きだって~」





くじ引きか…
あっくんと一緒になれたかな。
それとも安堂くん…?



ま、他の男子かもしれないしねっ!




『これにて、桜丘高校 文化祭を終了いたします。生徒は速やかに教室に戻りなさい。繰り返します…』



校内放送で、放送が流れて 私達は教室に帰った。






「えーでは、くじ引きをします。女子と男子に別れてくじを引いて、同じ番号の人と組みなさい」





緊張する。
あっくんとフォークダンス!
あっくんとフォークダンス!
あっくんと…



頭の中で安堂くんの顔が遮った。
その瞬間、頭が痛くてたまらなくなった。


痛い…
痛すぎて声が出ない…







助けて――――…