「僕、買い物しようと思って外に出たんだ」

「そ、それじぁ私、その邪魔しちゃいましたよね」

「そんなっ!? 邪魔なんてことないよ」

「でも......」

彼は私を見た。

私は如何にも落ち込んでいる、という顔をしていた。

気を使ってくれたのか、彼は私にこう言った。


「君も一緒に来るかい?」

「え、でも、そんな......!」

彼は再び私に微笑みかけてくれた。

そして、彼は言った。

「いいよ。行こうか」

「そ、そんな!? 悪いで--」

「それじゃあ、行こう」

私が言い終わる前に、彼の言葉で遮られてしまった。

そして、少し強引に、彼の手が私の手を引っ張っていった。