話す気はない。
その時、王子の前だけどいいやと思った。

「ねぇ、王子様は国のこと、どう見える?」


私は、言った。
国を治める王子に。

髭野郎は、眉毛をピクピクさせながら、すぐにでも切れそうだ。


王子なんて、思考停止している。