「……嘘だ夢だ!」


「残念だな。私は、この国の王子だ。嘘でも夢でもない現実だ」


どうにでもなれ!


「知らないとはいえ、ご無礼をお許し下さい」


髭野郎は、ちゃんと敬語が使えたんだなと驚きながらも頷きながら、満足げだった。



「それで、どうしてだ?」