正気か?
私の命は、《気まぐれ》で助けられたのか!?


「お前も、変わらないじゃないか」


その時、痺れを切らし立っていた男がまた騒ぎ出した。
何だ髭!


「貴様さっきから聞いていれば、このお方を何方と心得る!」


「知らん」