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「クラス委員になりたい奴」
クラス委員決め。
新学期のイベントの一つ。
「いないのか?」
クラスの皆は先生の話に
聞く耳を持たず、話をしていたり
数学の宿題をやっていたり・・・。
「あの、先生」
1学期のクラス委員、神谷隼人が
手を挙げる。
またやりたいのかな・・・?
「どうした?神谷」
「僕は一条日向くんを推薦します」
この一言で騒がしかった教室が静まり返った。
私の隣の席の一条日向くん。
1学期から授業に出ている姿を見たことがない。
そんな子を推薦だなんて・・・。
「一条か・・・」
「一条くんがクラス委員になれば
みんなをまとめる
という意識ができ、
進んで授業に参加すると思います」
「じゃあ男子の方は一条で・・・」
先生はクラス委員の欄に
“一条日向”と書いた。
「よしっじゃあ女子っ」
また、クラスが騒がしくなった。
もう、しょうがない・・・。
「私がやります」
「お、じゃあ・・・」
先生は“一条日向”の隣に
“溝口日和”と私の名前を書いた。
ふと、視線を感じたので振り向くと、
親友のリツがこっちをみて
呆れた顔をしていた。
「なにやってんだか・・・」
「だってしょうがなかったんだもん」
「うわぁ~でた!日和のお人よし」
そういいながらもリツはいつも私を
援けてくれる。
私の大切な友達なんだ。
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