舞う蝶と聖なる龍2

「ねぇ、千尋も聖龍に入ってるの?」


いきなり呼び捨て?


まぁ、別にいいんだけど。


それよりなんて答えよう。


女の姿で、族の者って言うのはさすがに…。


それにこの子、ちょっと怪しいし。


新には悪いけど。


「あー。こいつは舞ち…ふがっ!?」


“舞蝶”と言おうとした新の口を塞いだ。


こいつはバカか!?


何言おうとしてんだよ!!


「あ、あのぉ?」


「あっ、私はそこにいる八尋の姉なの。今日は遊びに来たの」


八尋を指差しながら言った。