舞う蝶と聖なる龍2

「はぁ…。行くか」


ハ尋は首を回しながら歩き出した。


その後ろを着いていく。


消していた気配を少しずつ出しながら。


「呼んだ?」


一斉にみんながこっちを見た。


後ろで、黒蝶と聖龍が目を見開いてる。


「はぁ?お前なんか呼んでねぇよ!俺らが呼んだのは、ヒロとヒヤだ!」


そんな大きな声だして、しんどくないのかな?


「ヒロは私。相手なら私たちがしてあげる」


そう言い、ニコッと笑った。


「お、お前がヒロだと?」


「そうだけど?」


それ以外に何があるの?


嘘ついたところで何もないしね。