舞う蝶と聖なる龍2

「千尋、乗って」


「はーい」


ヒラリとバイクに跨った。


うむ、慣れたもんですな。


そろそろ〝千尋〟としてのバイク買おうかなー。


舞蝶のは持ってるけど、使ったら正体バレちゃうし、いつまでも八尋に乗せてもらうわけにもいかないしね。


「ちゃんと掴んどけよ!」


「分かってる!」


ったく、私を誰と思ってんだよ。


そして、ゆっくりと学校に向かってバイクは発進した。