舞う蝶と聖なる龍2

『この頃、薬をやる奴が増えたんだ。薬を渡してる奴が昼に現われると聞いたんでな』


…聞いた?


それ、誰からの情報?


まっ、組の誰かと思うけど。


親父は全然、家から出ないし。


「で、薬を売ってる奴を見つけろと?」


『ああ。頼むぞ』


頼むぞ。って…。


拒否権ないじゃん。


まぁ、拒否する気はないけどね。


「りょーかい」


はぁ…とため息をつきながら、電話を切る。