舞う蝶と聖なる龍2

その時、マナーモードにしていた携帯が震えた。


…うわっ、親父からだ。


ナイス…タイミング…なのかな?


ここから出ていく理由できたし。


そんなことを思いながら、ボタンを押して通話にする。


「はい」


『暇か?』


暇ってあのね…。


一応学生なんだけど。


その一言はおかしいだろ。


なんて思いながら答える。


「一応」


『ふむ。なら、街に行ってくれ』


「街?」


そういえば、この頃、昼くらいに街に行くの多い気が…。