舞う蝶と聖なる龍2

一ガラッ。


「おはよー。…って、聖龍は?」


「屋上に行ったよ?それより転入生が来てさ…」


転入生?


こんな時期に?


「そんなの興味ないから。じゃっ」


私はこの時、ちゃんと聞けば良かったと後悔する。




屋上に行き、真っ先に八尋の元へと行く。


もちろん、置いていったことを怒るために。


「八尋!てめぇ、よくも1人で行ったな」


「ち、千尋…」


…何か目が泳いでる?


その視線の先は…私の後ろ?


「あ!やっと来た!」


……………………………はい?


え?こ、ここって中園だよね!?


何であいつらがいるの!?