舞う蝶と聖なる龍2

…あ、新と香だ。


歩いてると、公園の端にいる2人を見つけた。


香が泣きなが新に抱きつき、抱きつかれた新は顔が真っ赤という状態だ。


やっと…本当の恋人になれるんだね。


2人を見守っていると、後ろから誰かに抱きつかれた。


見なくても分かるよ…。


「春樹。どうしたの?」


「心配した…。もう…無茶はしないで」


「ごめん…。それだけは無理」


「何で!?」


何で…か…。


私は泣きそう春樹の頭を撫でた。


「だって…私は総長だから。みんなを守らないとだめだから」


「…だったら僕が千尋を守る」


春樹はそう言うと、抱きしめる力を強めた。











2013年8月29日・END