舞う蝶と聖なる龍2

「千尋!お願い!」


うっ…香…その顔は反則だよっ。


香はうるうるの瞳で私を見上げている。


いわゆる上目遣いってやつですよ。


「千尋、あの件はこっちで片付けた。もう言ってはどうだ?」


「親父!?」


父さん?何でここに…?


しかもあの件は片付けたって…もう終わったって事?


「…分かった。全部話す」


「おう。じゃぁ、こいつらはもらっていくな」


「うん」


父さんは転がっている男たちを組員のみんなと運んでいった。