春樹side


「……ん?」


もう9時か…。


「んぅ…」


隣から聞こえてきたその声。


そうだった…。


昨日、千尋を抱きしめながら寝たんだ。


僕はまだ夢の中の千尋の頬を撫でる。


触れる…。


夢じゃ…ないっ。


やっと…想いが通じたんだっ。


「…ん。…はるき…?」


「おはよ」


「…おはよう」


うん、可愛い。


寝ぼけてるからかな?


いつも以上に可愛い。


僕の理性…持つかな…。