…あれ?
今すれ違った人…。
「八尋。あの人、薬やってる」
八尋の服の裾を引っぱり、その人を指差した。
「えっ?」
「薬のにおいがした」
あの独特な嫌なにおい…がね。
他の人には、一般人にはわからない匂い。
だけど裏の世界にいる私からしたら、ほんの少しの匂いでも感じることができる。
「潰すか」
「うん」
さっき公園で着替えたしね。
こういう日のために、いつも持ち歩いてる。
私は男装ではなく、女の姿。
今すれ違った人…。
「八尋。あの人、薬やってる」
八尋の服の裾を引っぱり、その人を指差した。
「えっ?」
「薬のにおいがした」
あの独特な嫌なにおい…がね。
他の人には、一般人にはわからない匂い。
だけど裏の世界にいる私からしたら、ほんの少しの匂いでも感じることができる。
「潰すか」
「うん」
さっき公園で着替えたしね。
こういう日のために、いつも持ち歩いてる。
私は男装ではなく、女の姿。


