舞う蝶と聖なる龍2

「だって、困らせるために家出したんだもん」


そう言い、ニコッと笑った。


「は?家出?」


私は頷き、今まであった事をすべて話す。


隠したところでバレるし、裕司のことだからすでに知ってることもあるだろうけどね。


「そうか…。でも家出しなくてもいいんじゃ…」


「だめ。新には、自分の言った事を後悔してもらう」


それに…。


「ここにいた方が情報集まるしね♪」


「絶対それが本音だろ」


まぁね、このお店はいろんな人がくるからね。


サラリーマンや金髪のヤンキー、ギャル、真面目な学生など、幅広い人達がくる。