舞う蝶と聖なる龍2

20分して着いた場所は、オシャレのカフェ。


路地裏にあるから、知る人ぞ知る場所。


一カランカラン


扉を開けると、可愛い音が出迎えてくれた。


お客さんは…誰もいない。


もうランチの時間過ぎてるからかな?


私的にはありがたい。


「いらっしゃ…って、千尋か」


「うわっ、ひど」


そう言うわりに、ニコニコ笑う店長。


「で、どうした?」


「裕司こそ、何この店」


裕司こと火黒裕司-ヒグロ ユウジ-は、健ちゃんの時代の幹部。


このお店は元々、裕司のお父さんのお店だった。


だけど、2年前に裕司が受け継いだんだ。