「…どういう事だ」


さっきまで黙って見ていた綺羅が八尋が聞いた。


「俺も香って女と男が会ってるの見た」


「「「「は?」」」」


見た?


その場面を?


「何で早く言わなかった!?」


言ってたら千尋は出ていかなかったのに!


「…忘れてた」


「やーひーろー。覚悟は出来てるよね?」


笑顔で言うと、八尋がひっ!と叫んだ。


怯えてる怯えてる。


でもね?


千尋のことを考えるとそれくらい許してほしいもんだ。


「わ、悪かった!ほ、ほら証拠の写真!」


「…証拠?写真?」


何それ…。