「ああ。…千尋、今は新の彼女って事は忘れろ」


「忘れる?」


「ああ。言ったら新が傷つく…って思うと言えなくなる。だから忘れるんだ」


新が傷つくのはだめだけど、聖龍を潰させるわけにはいかない。


そのためには忘れることが大事なんだ。


「だね!新や聖龍のためにも言おう!」


「ああ!」


八尋は私の弟なのに…。


こういう時は姉の私よりしっかりしてる。


八尋がいてくれて良かった。


本当にありがとう…。