舞う蝶と聖なる龍2

「了解」


はぁ…これは早退だね。


来たばかりなんだけどなー。


『気をつけろ』


親父はそう言うと、電話を切った。


気をつけろ…って、そんなにやばい奴なのかな?


「どうしたんだ?」


「親父から」


親父と言うと、ハ尋の顔が真剣な顔になった。


多分、仕事だって分かったんだ。


「綺羅、今日は早退する」


「………は?」


何か驚いてるし…。


まぁ、ほっとくか。


今はそんな時間ないし。


この間にも被害者は増えていくんだ。