学園王子は偽カレ⁉

そして2日目、皆が楽しみにしてるコンテストが始まる。

私は去年は不参加だった。

まぁ、出なくても結果はわかりきっていることだしね。

男子は、…ぶっちぎりで大翔がトップ。

今年も…だとは思うけど、わからない。

他の子が、大翔を抜くかもしれない。




でも、大翔に勝って欲しい。

……決めた。

私…大翔がトップになったら、告白する。


もう、自分の気持ちを抑えきれない。


大翔が……大好きだ。


私は、決意を決めて、コンテストの会場である、体育館へと走った。

会場は、とても混雑してて、とても大翔を見れる環境じゃなかった。


でも、マイクの音だけは、はっきりと聞こえる。

私はマイクの音だけを頼りに、発表を待った。



「緊張の第1位は! ………成田大翔!!」


……うそ。


どうしてだろう。…こんなに、嬉しいのは。

私は、深呼吸をひとつして、混雑している会場を、ゆっくりと歩き始める。



そして、階段のすぐそばにたどり着いた。


私はもう一度深呼吸をして、階段を登ろうとした時……。



「成田くん!!」


…違う。


私は、こんな可愛い声じゃない。


…この声は…。




「…くる、みちゃん?」

思わず、口ずさんでしまった。


その瞬間。



……私は、大翔と目が合った。

でも…その大翔の前には……胡桃ちゃんが、待ってる。


私は……ただ。



告白が、したかった。



……溢れそうな想いを、今すぐ、伝えたかった。

…それなのに。




考えるうちに、急に恥ずかしくなって。…私は会場を走って出た。