ついに、待ちに待った文化祭が始まった。
うちは、文化祭が2日間あって、一日目に文化祭で、2日目は、コンテストがあるっていう、何だか小説に出てきそうな単純な学校だ。

でも、クラスメイトいわく、楽しい、らしい。

うちのクラス出し物は、メイド喫茶。
そして私は何故か、メイド。
だって今、履いたことのないくらいの短いスカートで、胸元空いてるし。
……これ、出しすぎでしょ。

そう葛藤してるうちに、お客さんが入ってきた。
私は、接客、しないといけないよね…。
私は勇気を振り絞って、口を開いた。

「い…いらっしゃいませ」

笑顔がひきつるなぁ。

「可愛い❤」

あいにく、お客さんは男子の先輩方で。
めっちゃ、こっちをみてくるんだけど。

私は、先輩方を案内した。
そして、テーブルにメニュー表を持ってきた。
それを先輩方に差し出す。

「な、何がいい?」

やっぱり、この格好で笑顔を振りまくのは私にはできそうにない。

「あー…じゃあ、君で♪」

…は?

ナニイッテンノ?

先輩方、バカですか…?