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気がつけば時刻ばもう16時。
そろそろ男子と集まらなきゃ。
私は、さっきからずっとケータイをいじっている胡桃ちゃん肩をポンと触った。
「胡桃ちゃんそろそろ集まろ?」

そう話しかけたが、よほど面白いのか、返事がなかった。
「………」
胡桃ちゃん…?

「胡桃ちゃん?」
どうしたんだろうか。私はもう一度胡桃ちゃんの肩をポンと触る。
「……! そ、そうだね。行こっか♪」
確かに、元の胡桃ちゃんに戻ったけど、何だか様子がおかしい。

でも、気にしないことにした。
触れられたくない部分も、あるしね。


「おー、女子は買い物好きだなー」
合流したら、そんなことを連都くんが言った。
そうかな。
「ふふっ♪ でしょー?」
胡桃ちゃんは、元の胡桃ちゃんに戻った。
…何でだろう。今でも不思議でたまらない。
「…成美、何買った?」
私が持っていた大きい袋が気になったのか、大翔が言ってきた。
「えっと…、服だよ」
そう言ったら、大翔はニヤリとした。
「見せろ。…今すぐ」
出た。俺様発言。

「だっ…ダメー! 私似合わない!」

私は、大きな声で言ったせいか、顔が真っ赤になった。
ヤダ。…恥ずかしいもん。
「…見せないと、胸揉むぞ」
…ひっ⁉ それもいやだよー。
「うっわー、大翔変態だろ」
私たちの会話を聞いてたのか、連都くんが言った。
確かに…。大翔変態だぁ。
「っるせー!」
大翔は顔を真っ赤にさせた。
…俺様の大翔でも、真っ赤になるんだなぁ。
意外だな。

ーーその夜

私は、隣にいた胡桃ちゃんがいなくなったのに気がついた。
あれ? どこに行ったんだろう。
……まぁ、いっか。
私は、そのままケータイをいじった。