リビングのテーブルの上には綺麗にたたまれたピカピカの制服と1枚の紙が置かれていた。



慌てて制服に袖を通し、置かれていた紙を手に取る。



家。と天空高校。と描かれた丸印を見て確信する。

これは地図だ。



辺りを見渡す。


いつもは用意されている朝ごはんがない。
もちろん、お昼に食べるお弁当もない。

パパの笑顔も・・・ない。




「どうしろって言うのよ・・・」

半ばうなだれながら、手描きであろう地図を握りしめる。



「とにかく、学校へ行かなくちゃ」



ダッシュで家を出た。