パタパタと顔をあおぎながら木野君の後ろに着いていく。
「あ、悠宇‼」
さっきと同じ声がして、木野君の後ろからちょろっとみてみると、黒髪のメガネくんがいた。
木野君はふわふわしてる感じだけど、拓真くんはキリッとマジメ系の感じだ。
イケメンの友達はイケメンみたいです。
「ん⁇……佐野綺羅ちゃん⁇」
「…なんで私の名前…⁇」
え、初対面だよね⁇
前に会ってて忘れてたとかだったら…私すっごい失礼だよね⁈
「有名人だからね。知ってるよ。俺は神田拓真。悠宇の友達です」
拓真くんは、よろしくねと笑って言ってくれた。
「よろしく。ご存知の通り、佐野綺羅です」
私も笑って一応自己紹介をした。

