そんなこんなでやっとSHRも終わったので、すぐにカバンをもって図書室へダッシュ‼
待たせたら悪いじゃん⁇
教えて貰うのにさ。
頑張ったので素晴らしい具合に速く着いた。
これならまだ木野君も来てないだろう‼
少し建て付けの悪い図書室の扉を開けて、机のおかれている、窓の方へと歩いて行く。
ん⁇
誰かいる。
開けられた窓から吹いてくる風で髪がふわふわと揺れている。
……木野君⁇
机に座って勉強していた男の子が私の視線に気付いたのか、顔を上げる。
「あ、綺羅ちゃん‼」
ニコーッと笑顔を私に向けるのはやっぱり木野君だった。

