翔たち親子が帰宅してから、私とお母さんの二人で話をした。


「真依と翔が一緒に寝てるの見たときは内心焦ったぁ。

ゲームに疲れて寝ちゃうなんて、二人ともまだまだ子供ねぇ…。

ところで真依、翔とは順調なの?

付き合い始めてからそんなにたってないのに、たまに浮かない顔してるよ?」


お母さんには、不思議と気持ちが伝わるらしい。

私は、翔の態度が変わって戸惑っている気持ちを言った。

お母さんは真剣に話を聞いてくれた。


「まぁ、それもむりもないかぁ。

だって翔、昔、真依があまりにも弱虫だったからお兄ちゃんみたく構ってたんだもん。

真依にはそれが普通だもんねぇ…。

でも、真依は気づいてないみたいだったけど、翔の真依への接し方は兄って感じをちょっとは超えてたけどね。」


そう笑いながら言ったお母さんは、こう付け足した。


「その気持ち、翔に伝えてみな。

嫌じゃないけど、まだ戸惑っちゃうって。

じゃないと、すれ違うよ?

二人は近かった分、恋愛になると逆に遠いんだから。」