「起きた?

今おかゆ作ったけど食べれる?

あと、枕元にスポーツドリンク買って置いてあるから飲んで。」


目を覚ますと翔にそう声をかけられた。

翔も家事全般は一応できるので、作りにきてくれたらしい。


「…うん。

食べれるよ…。」


喉を傷めて熱で目がうるんでる私に翔は体温計を差し出し、計った体温を見て言った。


「かなり上がってるじゃん。」


一人で食べれるって言ったのにもかかわらずに翔はおかゆを口に運んで食べさせてくれた。

流石に、スポーツドリンクの口移しは断ったけど。

恥ずかしいけれど、ちゃんとむせたりしないようにと自然に気遣ってくれてるのが分かって嬉しかった。




これを友達に言ったら、完全にのろけだ。

またバカップルとか冷やかされそうだなー。

そんなことを思いながら、翔に結局甘えまくる私だった。

fin.