今日は体がだるい。

微熱があるのに、こういう日に限って家族は他にいないし、デートの約束も入ってる。

とりあえず、翔にキャンセルのメールを入れた。




『じゃあ、そっちに行くから。』


返事がすぐに来たけれど、鍵を開ける元気もない。

そう送ると、


『おばさんから渡されてるからだいしょうぶ。

今日熱なのも知ってた。

ゆっくりと寝てなさい。』 


と来る。

私は戸惑いながらも、深い眠りに落ちていった。