『お前に名乗る名などない!
というか・・・
名を聞くならお前から名乗れ』




もともと、僕に名なんてないんだけどね





「そうか・・・
俺の名は月宮水樹、神主をしている」





「お前、女子なのにそんなに汗をかいて
どうしたというのだ?」





『家を出てきたのだが、住む場所がなくて
困っているんだ・・・』





「そうなのか・・・
それじゃぁ、うちで休むか?
誰かから逃げているのなら、うちの神社
は隠れるのにもちょうどいい」





『ほんと!?ホントか?』





「本当だとも、男に二言はないぞ!」