今は ボサボサだった髪も キリっとポニーテールにしている。 「どうしたんだ? 名前は?」 「・・・。し・・・死ねと言っている。 ナイフだぞ? 怖くなのか!?」 「・・・脅してんのか?」 「そ・・・そそそうだ!」 そそそうだって。 「殺してみれば? 俺 死んでもいいような ダメ人間だから。」 そう。俺みたいなちんけな人間は いなくたっていいんだ。 「じゃ・・・じゃあ殺すからな!」 「どうぞ。」 俺は両腕を広げる。