この前、担当宴席が夜遅くて帰りを心配してくれた優さんは車で迎えに来てくれた。 でも、従業員通用口でたまたま一緒になった先輩と出てきた私を見て、 優さんは何も言わなかった。 家に着くまで車内はFMだけが響いていた。 うちのマンションの前で車を停めるとようやく優さんは口を開いた。 「志保が、他のいい男のところへ行ってしまうんじゃないかって不安で不安で仕方ない。」 その言葉が私達をより強く結び付けた。