いつものように、二人で食事をして、店を出る。


「宮田。今日は天気いいし、散歩つきあってくれないか?」

「はい。」


ゆっくりと歩きだす。


5月の空は綺麗で、


都会にいるのに、星が見える。


公園を散歩していると、菖蒲が咲いている。


もう、こんな季節なんだと実感する。


先生と歩くなんて緊張する。


言ってしまいそう。


自分の気持ちを。


でも、こんなふうに一緒にいれなくなるなんて、嫌。


先生が好きだから。