「今日のね、体育で津田先生、私のタイム覚えていてくれたの、嬉しかったんだ。」 私は妙に素直に朋子に打ち明ける。 朋子はにやっと笑い、 「志保。もしかして…」 「違うって(笑)ただ、なんかね、嬉しかったんだ。」 「気持ちは解る。さすがだねぇ。津田先生は」 私はふふっと笑い、急いで着替える。 次の英語は遅くなると決まって教科書を読まされるから。