「イタッ!」


体育の授業。


大好きな先生の授業。


器械体操で私は派手に転けた。





「志保!?ちょっと大丈夫?!」


彩名が慌てて駆け寄ってきた。


「大丈夫。…う、ちょっとひねったかな…。」


足首がかなり痛い。


まずい。


これはかなりまずい。


もうすぐ大会なのに!


頭にはバレーのことしか浮かばなかった。


立ち上がろうとすると身体に電気が流れた。