キャラメル[短]




「柚ちゃん遅いよ。危ないやろ!?」




なんで・・なんで将ちゃんがいるん?



「なん・・・で・・?」


どもりながら私が聞くと



「月曜日はいつも早く帰ってくるのに、遅かったら心配するやろ!?・・・健太の部屋にいても落ち着かんから、でてきたんや。」





暖かくなってきたとはいえ、まだ夜は冷える四月の初め。



将ちゃんの手にそっと触れるとすっごく冷たかった。

きっと寒い中ずっと待っててくれたんだ。



やっぱり将ちゃんは優しい。


あたしは将ちゃんが好き・・。





.