『慶太郎にーちゃん!ただいまー!つうかなんで今日フェラーリなの!珍しいねー!いつもBMWがお気に入りじゃん!』
『洗車を頼むつもりで乗って行ったのにバタバタしてて結局忘れてしまったから洗車も出来ずまた明日乗っていかなきゃいけねーんだ。そんなことよりも君はちゃんと勉強をしてきたんですか?お前の為に時間を作って参考書を買いに行くんですけどね』
『したよー!するに決まってんじゃん!まあ俺天才だから大丈夫だけどねー。つうかー俺毎日500円しか持たず電車に乗るとかマジありえねーって!俺小学生より少ねーよ!500円しか持たず電車に乗ってる奴なんか絶対いねーって!マジ不安なんだけど』
『お前に現金がなんで必要なんだよ。定期はあるし昼は千佳の弁当がある。あとは勉強するだけなんだからジュースが買えれば充分だろ。もう2ヶ月も500円で問題ないんだから大丈夫じゃねーか』
『だってさー遊びに行けねーし!悠の方が金持ってんじゃん!あっ!悠に借りたらいいんだー!』
『遊ぶ暇が君にはそんなにないはずなんだけどね。今でも充分遊んでるだろ。ゲームもしてる。波乗りにも行ってる。だいたいお前は本当に魁聖に通ったのか?悠のお小遣いは毎月3000円だ。お前は毎日500円貰ってる。月にしたら15000円ぐらいは貰ってるんだぞ。拓海!悠に金を借りたらお仕置きだからね。また泣かすぞ。わかってる?わかんないんだったら先に泣かしてもいいんだけど』
『嫌だ!冗談じゃん!絶対しないからやめてよー!お仕置きは嫌だ!』
『嫌ならくだらない事をするんじゃない。まあ悠も金使いあらいからお前に貸す程余裕なんかねーよ。むしろ6年生になったんだからお小遣いを上げてくれってうるさいぐらいだ。中学になるまで上げる気はないけどね。今でも充分平均より多く貰ってるって事がわかってねーからな。お前もだけど。まったく困ったね。ほら!着いたぞ!』
『もうわかったって!慶太郎にーちゃん!俺来月誕生日じゃん!誕生日プレゼントはノートパソコンにしてよー!つうかもう今日買って!』
『お前は誕生日じゃなくてもあれこれ要求してくるけどね。今買ってもどうせ誕生日前にまた欲しい物が出てくるんじゃねーのか』
『知らなーい!とりあえず前のやつが壊れたから新しいの買ってよー!今欲しい!調べたりするのにも困る!』
『わかったから早く参考書を選べよ!これがメインですよ。拓海くん!わかってますか?』
『あっ!拓海?どうしてたの?僕心配していたんだけど。連絡もくれないし。ホストやってるって噂で聞いたけど本当なの?』
『おー!海斗!久しぶりじゃん!ホストはとっくに辞めて高卒認定取ったんだー。だからー俺来年大学受験するぜ!俺は螢桜に行くぞ!』
『そうなんだ!良かった。僕も第一志望は螢桜だよ。今度こそ学生生活を最後まで一緒に過ごせるといいね。拓海!大学で会おうよ!僕も頑張るから』
『うん!そうだなー!海斗!次は螢桜で会おうぜー!』
『うん!合格出来るように拓海も頑張ってよ。あっ!拓海のお兄さん?』
『うん!俺の兄貴だよー!』
『挨拶が遅れてすいません!拓海くんと魁聖中学から同級生だった佐藤海斗です。突然話しかけてしまってすいませんでした』
『いやいいよ。初めまして海斗くん。拓海とこれからも仲良くしてやってくれるかな。心配かける奴でごめんね』
『はい!もちろんです!でも僕の心配は所詮自己満足でしかありません。拓海に何もしてあげられなかったので行動が伴わなければいくら言葉で綺麗事を並べても意味などありませんから。では失礼します。拓海!大学で会えるのを楽しみにしているよ』
『うん!じゃあーな!海斗!』
『しっかりした子だな。拓海!お前本当に同級生か?お前はやっぱり幼すぎるんだな。誕生日が子供の日だからか?』
『なんでだよー!普通じゃん!』
『拓海!あの子佐藤海斗って言ったよな?もしかしてあの子が佐藤あかねさんの弟か?』
『うん。そうだよ。あいつが弟だよ。俺の受験戦争仲間。海斗は海斗でお姉ちゃんが何度も自殺未遂したのは自分が生まれたからだって言ってた。あいつん家も開業医なんだ。海斗が生まれた事によって待望の長男だから両親の愛情は一気に海斗にだけ注がれたって。跡継ぎの男の子が大事だからね。お姉ちゃんは僕を恨んでるって言ってたよ』
『そう。拓海。教えてくれてありがとう。ほら!早く決めなさい!それよりお前螢桜って本気か?俺は聞いてないぞ』
『うん!ちょーマジ!だってさっき決めたからそりゃまだ言ってないよーでもさすがの俺でもちょっと螢桜はキツイから鵬星受かれば良しにしようー!いってぇー!なんだよ!』
『拓海!手を抜こうとするんじゃない!今、海斗くんと約束したばかりだろ。大学で会おうって。海斗くんだって頑張ってるんだ。お前もちゃんと本気で螢桜目指して頑張りなさい。お前はやれば出来る子だ。俺だって螢桜に受かったんだ。お前もやれば出来る。やらないだけだ。最後まで頑張りなさい。男が口にした事は守れ。わかったのか?』
『えー!慶太郎にーちゃん螢桜だったの!?マジかーやっぱ俺より努力してるよね!わかった!とりあえず頑張るから早くパソコン買いに行こうよー!』
『本当にわかったんだろうな。手を抜こうとするなよ!』
『うん!わかったよー!』
佐藤海斗くん。君のお姉さんの命を奪ったのは俺だよ。本当に申し訳ない。拓海に罪はないからこれからも仲良くしてやって下さい。君も苦しんできたんだね。どんな事情があれ俺が奪ってしまった命である事が事実でありたくさんの人達を傷つけた罪はこれからも一生背負っていきます。俺は君にどうお詫びをしていいかわからない。海斗くん少し俺に時間を下さい。
『慶太郎にーちゃん!慶太郎にーちゃんてば!』
『あー決まったのか?どれ?』
『これ!もうそんな顔しないでよ!海斗はいい奴だからあいつはわかってくれるよ!慶太郎にーちゃんの苦しみも!だからあいつは医者になる為に頑張ってるんだよ!』
『あー。拓海!ごめんな!俺は大丈夫だ。海斗くんの方が心配だよ。ずっと頑張り続けているんだからな。お前みたいに1度キレてガス抜きしてるんだったらいいけどね。ほら!帰ろう!帰ってすぐご飯食べないと家庭教師の先生が来るぞ!ちゃんと志望校伝えなさい。おい!拓海!パソコンは自分で持て!お前のだろ!』
『えー!ダルっ!俺が慶太郎にーちゃんも海斗も救うよー!俺はきっとあかねさんにそれを託されてる気がする!使命ってやつだね!』
『そう。ありがとう拓海』
壮ちゃん!拓海も螢桜大学らしいです。そして海斗くんも。なんなんだろうね。本当に偶然と言う名の必然的なのかな?俺は海斗くんにどうお詫びをすればいいんだろう。お詫びして許される事ではないのはもちろんわかってるんだけど俺に出来る事があるのかな?この出逢いは何を意味する神の計らいなの?苦しみが足りないってまた言われてるのかな?壮ちゃん!今の俺にはまだ答えがわかりません。
『洗車を頼むつもりで乗って行ったのにバタバタしてて結局忘れてしまったから洗車も出来ずまた明日乗っていかなきゃいけねーんだ。そんなことよりも君はちゃんと勉強をしてきたんですか?お前の為に時間を作って参考書を買いに行くんですけどね』
『したよー!するに決まってんじゃん!まあ俺天才だから大丈夫だけどねー。つうかー俺毎日500円しか持たず電車に乗るとかマジありえねーって!俺小学生より少ねーよ!500円しか持たず電車に乗ってる奴なんか絶対いねーって!マジ不安なんだけど』
『お前に現金がなんで必要なんだよ。定期はあるし昼は千佳の弁当がある。あとは勉強するだけなんだからジュースが買えれば充分だろ。もう2ヶ月も500円で問題ないんだから大丈夫じゃねーか』
『だってさー遊びに行けねーし!悠の方が金持ってんじゃん!あっ!悠に借りたらいいんだー!』
『遊ぶ暇が君にはそんなにないはずなんだけどね。今でも充分遊んでるだろ。ゲームもしてる。波乗りにも行ってる。だいたいお前は本当に魁聖に通ったのか?悠のお小遣いは毎月3000円だ。お前は毎日500円貰ってる。月にしたら15000円ぐらいは貰ってるんだぞ。拓海!悠に金を借りたらお仕置きだからね。また泣かすぞ。わかってる?わかんないんだったら先に泣かしてもいいんだけど』
『嫌だ!冗談じゃん!絶対しないからやめてよー!お仕置きは嫌だ!』
『嫌ならくだらない事をするんじゃない。まあ悠も金使いあらいからお前に貸す程余裕なんかねーよ。むしろ6年生になったんだからお小遣いを上げてくれってうるさいぐらいだ。中学になるまで上げる気はないけどね。今でも充分平均より多く貰ってるって事がわかってねーからな。お前もだけど。まったく困ったね。ほら!着いたぞ!』
『もうわかったって!慶太郎にーちゃん!俺来月誕生日じゃん!誕生日プレゼントはノートパソコンにしてよー!つうかもう今日買って!』
『お前は誕生日じゃなくてもあれこれ要求してくるけどね。今買ってもどうせ誕生日前にまた欲しい物が出てくるんじゃねーのか』
『知らなーい!とりあえず前のやつが壊れたから新しいの買ってよー!今欲しい!調べたりするのにも困る!』
『わかったから早く参考書を選べよ!これがメインですよ。拓海くん!わかってますか?』
『あっ!拓海?どうしてたの?僕心配していたんだけど。連絡もくれないし。ホストやってるって噂で聞いたけど本当なの?』
『おー!海斗!久しぶりじゃん!ホストはとっくに辞めて高卒認定取ったんだー。だからー俺来年大学受験するぜ!俺は螢桜に行くぞ!』
『そうなんだ!良かった。僕も第一志望は螢桜だよ。今度こそ学生生活を最後まで一緒に過ごせるといいね。拓海!大学で会おうよ!僕も頑張るから』
『うん!そうだなー!海斗!次は螢桜で会おうぜー!』
『うん!合格出来るように拓海も頑張ってよ。あっ!拓海のお兄さん?』
『うん!俺の兄貴だよー!』
『挨拶が遅れてすいません!拓海くんと魁聖中学から同級生だった佐藤海斗です。突然話しかけてしまってすいませんでした』
『いやいいよ。初めまして海斗くん。拓海とこれからも仲良くしてやってくれるかな。心配かける奴でごめんね』
『はい!もちろんです!でも僕の心配は所詮自己満足でしかありません。拓海に何もしてあげられなかったので行動が伴わなければいくら言葉で綺麗事を並べても意味などありませんから。では失礼します。拓海!大学で会えるのを楽しみにしているよ』
『うん!じゃあーな!海斗!』
『しっかりした子だな。拓海!お前本当に同級生か?お前はやっぱり幼すぎるんだな。誕生日が子供の日だからか?』
『なんでだよー!普通じゃん!』
『拓海!あの子佐藤海斗って言ったよな?もしかしてあの子が佐藤あかねさんの弟か?』
『うん。そうだよ。あいつが弟だよ。俺の受験戦争仲間。海斗は海斗でお姉ちゃんが何度も自殺未遂したのは自分が生まれたからだって言ってた。あいつん家も開業医なんだ。海斗が生まれた事によって待望の長男だから両親の愛情は一気に海斗にだけ注がれたって。跡継ぎの男の子が大事だからね。お姉ちゃんは僕を恨んでるって言ってたよ』
『そう。拓海。教えてくれてありがとう。ほら!早く決めなさい!それよりお前螢桜って本気か?俺は聞いてないぞ』
『うん!ちょーマジ!だってさっき決めたからそりゃまだ言ってないよーでもさすがの俺でもちょっと螢桜はキツイから鵬星受かれば良しにしようー!いってぇー!なんだよ!』
『拓海!手を抜こうとするんじゃない!今、海斗くんと約束したばかりだろ。大学で会おうって。海斗くんだって頑張ってるんだ。お前もちゃんと本気で螢桜目指して頑張りなさい。お前はやれば出来る子だ。俺だって螢桜に受かったんだ。お前もやれば出来る。やらないだけだ。最後まで頑張りなさい。男が口にした事は守れ。わかったのか?』
『えー!慶太郎にーちゃん螢桜だったの!?マジかーやっぱ俺より努力してるよね!わかった!とりあえず頑張るから早くパソコン買いに行こうよー!』
『本当にわかったんだろうな。手を抜こうとするなよ!』
『うん!わかったよー!』
佐藤海斗くん。君のお姉さんの命を奪ったのは俺だよ。本当に申し訳ない。拓海に罪はないからこれからも仲良くしてやって下さい。君も苦しんできたんだね。どんな事情があれ俺が奪ってしまった命である事が事実でありたくさんの人達を傷つけた罪はこれからも一生背負っていきます。俺は君にどうお詫びをしていいかわからない。海斗くん少し俺に時間を下さい。
『慶太郎にーちゃん!慶太郎にーちゃんてば!』
『あー決まったのか?どれ?』
『これ!もうそんな顔しないでよ!海斗はいい奴だからあいつはわかってくれるよ!慶太郎にーちゃんの苦しみも!だからあいつは医者になる為に頑張ってるんだよ!』
『あー。拓海!ごめんな!俺は大丈夫だ。海斗くんの方が心配だよ。ずっと頑張り続けているんだからな。お前みたいに1度キレてガス抜きしてるんだったらいいけどね。ほら!帰ろう!帰ってすぐご飯食べないと家庭教師の先生が来るぞ!ちゃんと志望校伝えなさい。おい!拓海!パソコンは自分で持て!お前のだろ!』
『えー!ダルっ!俺が慶太郎にーちゃんも海斗も救うよー!俺はきっとあかねさんにそれを託されてる気がする!使命ってやつだね!』
『そう。ありがとう拓海』
壮ちゃん!拓海も螢桜大学らしいです。そして海斗くんも。なんなんだろうね。本当に偶然と言う名の必然的なのかな?俺は海斗くんにどうお詫びをすればいいんだろう。お詫びして許される事ではないのはもちろんわかってるんだけど俺に出来る事があるのかな?この出逢いは何を意味する神の計らいなの?苦しみが足りないってまた言われてるのかな?壮ちゃん!今の俺にはまだ答えがわかりません。

