あーもう三店舗のオープンが近づいてるな。俺はしばらく店通いになるのか?大輔はすぐに三店舗目も回してくれるんだろうけど。あいつの才能だよな。指導が上手い。俺では勝てませんよ。あー電話。
『もしもし?大輔?お疲れ!どうしました?10月オープン間近なんで大輔には寝る時間もないぐらい無理させてますよね。すいません!先に謝っときます!』
『もしもし?慶太郎?お疲れ!そんなことはわかりきってた事だろ!全てはお前のバカ過ぎる程のお人好しが原因で無理にやるはめになるんじゃねーか!ホントもういい加減にしとけよ!んで店の看板仕上がってるからお前見に来て確認取れ!エルドラドって店名は次はどんな意味なんだよ』
『はい!すいません!わかりました。看板の出来は確認させて頂きます。店の顔ですからね。エルドラドは伝説の黄金郷ですね。いまだ知られぬ伝説を大輔くんにやってもらおうかと思いまして。キャストは育ってますか?いけそうな子はいるんすか?』
『何が伝説だ!バカ!俺は倒れそうだ。まあとりあえず5人は使えそうだからあとはヘルプがオープンまでにどこまで育つかだな。とりあえずオープンは必ず店に顔出せよ!』
『はい!わかってます!栄養ドリンクは足りてます?また大量に買って店の冷蔵庫に入れときますんでもう少し頑張って頂けると助かります。無理させて本当にごめんな!大輔!俺も早く現場が回るよう頑張りますんで!』
『おう!二店舗共に差し入れしとけよ!俺は両方行ったり来たりかけずり回ってんだからよ!そこに三店舗目まで回る事になるんだぞ。まあとりあえず高級な感じには仕上がってるけど確認しとけ!じゃあ俺アルテミスの方行ってからトライアンフ行くから。お疲れ!慶太郎!』
『はい!すいません!よろしくお願いします!お疲れ!大輔!』
きてるねー大輔。まあオープン前は大変だよな。悪いね大輔!店が順調なのは本当に大輔の力だよ。感謝しています。はぁー俺も倒れそうなんだよね。接待は続いたし新現場をどうやら俺がやらなきゃいけない感じになってるし。あー想史郎の事をあいつらにいつ話そうか。まだ悠達はお母さん亡くして1年立ってないしまあ想史郎には母親がいるから今すぐ知る必要はないのかな。悠も複雑な気持ちになるだろうしね。悠達が落ち着いてからの方がいいかな。あー電話。千佳?
『もしもし?千佳?どうしたの?なんかあった?』
『もしもし!慶太郎!虎ちゃんが学校の帰りに事故にあったって!市民病院に運ばれたって!嫌だ!どうしよう!』
『わかった!すぐ行く!』
なんで!なんでだよ!虎!やめてくれ!俺から虎を奪わないでくれよ!頼むよ!
『中井さん!俺ちょっと出るから事務所よろしく!現場は藤井くんにしっかり頼むって言っといて!病院行かなきゃいけないから!』
『あっ!はい!わかりました!』
あークッソ!キーはどこだ?あった!虎!頼むよ!いなくならないでくれ!あーもう早く行け!トロトロ走ってんじゃねーよ!
『ハァハァ!高見虎之助は?事故で運ばれた子はどこだって聞いてんだよ!』
『慶太郎!こっち!』
『千佳!虎は?虎はどこ?』
『うん!大丈夫だって。レントゲンも撮ったけど骨折もないし捻挫だって。体には少しあちこち打撲があるけど大丈夫だし捻挫も2週間もすれば腫れもひいてくるからあんまり動かないようにしていれば問題ないみたい』
『そう。良かった。ハァハァ。本当に良かったよ』
『あの!すいません!保護者の方ですか?すいませんでした。急に飛び出してきたものでブレーキが間に合わずお子様にケガをさせてしまいました!』
『てめぇーか!俺の大事な弟に何してくれてんだよ!どこ見て運転してやがんだ!クソやろー!』
『慶太郎!やめて!大丈夫だから!虎ちゃんすぐ連れて帰れるから!ねえ?落ち着いて』
『俺はあいつら誰一人失いたくないんだよ』
『うん。そうだね。でも大丈夫だから。私もパニックになって電話したから余計心配したよね。ごめんね!慶太郎!』
『慶太郎兄ちゃん!』
『虎!大丈夫?痛いところはちゃんと言いなさい!他にないの?本当に大丈夫なの?』
『足が痛いだけだよ!』
『虎!俺本当に心配したんだぞ。虎がいなくなったらどうしようって。飛び出しちゃダメだっていつも言ってあるだろ。俺はお前ら誰一人失いたくないんだよ。だからもうやめてくれ。飛び出しちゃダメ!良かった。たいしたことなくて本当に良かったよ』
『うっく、うわぁーん、け、慶太郎兄ちゃん、ご、ごめなさい、うっく、うえーん、ふぇっく』
『おいで!虎!抱っこしてあげる。虎がたいした事なくて良かった。もう俺はこんなの絶対嫌だからね。飛び出したりしないでよ!わかった?』
『うっく、わ、わかった。っく、うっく』
『虎もびっくりして怖かったね。帰ろうか』
『あの!また改めてお見舞いに行かせて頂きます!』
『もう来なくていいよ。たいした事なかったんだから。千佳!俺が虎を連れて帰るから。お金払っておいてくれる?悠と龍は家にいるの?』
『うん!家で待ってるよ!』
『わかった。ありがとう。じゃあ頼むね』
『うん!わかった』
『はい。乗って。虎おろすよ!ちゃんと座って。虎!まだあとになって痛い所が出てくるかも知れないからすぐ言うんだよ!病院に連れて行くからね。わかった?』
『っく、うん!わ、わかった!っく』
『虎!足が治るまではお外では遊べないしあまりお家でもウロウロしちゃダメだよ。腫れが引かないと痛みも取れないし無理に動いたら捻挫は癖になるからね。いい子にできる?』
『っく、う、うん。っく』
『お外で遊べないし新しいゲーム買いに行こうか?ちゃんと治るまではお外で遊ぶのは我慢してよ!ウロウロしちゃダメ!新しいゲーム買ってあげるからちゃんと足が治るまでいい子にしてるって約束する?』
『っく、や、約束するー、っく』
『よし!じゃあ買いに行こう!』
『っく、うん!』
『はい!着いたよ!おいで!もう靴はいらないから片方も脱いでいいよ!俺が抱っこしてるから』
『うん!』
『どれにするの?』
『あーこれ!新しいやつだ!これがいい!』
『龍も同じのでいいかな?』
『龍もこの新しいの欲しいって言ってたよ!リョウトくんが持ってるから!』
『あーそう。じゃあ同じのにしよう。すいません!このソフト2つとんーとあそこにあるテレビゲーム用の本体とそれのソフトがこれとこれだったかな?プレゼントじゃないから包まなくていいよ!1つにまとめて袋に入れてくれる?』
『はい。かしこまりました』
『なんで新しいテレビゲーム機も買うの?』
『新しいテレビゲーム機のこの本体を悠と拓海が欲しがってただろ?龍と虎だけじゃダメだからね。新しいテレビゲーム用のソフトが虎達も使うならいるか?1つだよ!小型ゲーム用のソフト買ったんだから。龍と仲良く喧嘩しないでやれる?拓海と悠のテレビゲーム機なんだからね。仲良くやれないんだったら買わないよ!』
『仲良く使う!これは今あるテレビゲーム機用?こっちが新しい方のソフト?』
『うん。ここのが新しいやつ専用のソフトだから龍と仲良く使えるやつ選んで!』
『あっ!このやつ龍も好きだよ!これがいい!』
『はい。これだね!すいません!これも1つ足してくれる?』
『はい。ありがとうございます。全てご一緒でよろしいですか?』
『あーいいよ。1回でいいから』
『ありがとうございました!』
『虎!約束ちゃんと守ってよ!俺は早く虎の足を治してほしいんだからね。あんまり動いちゃダメ!まあ今は痛いから動けないだろうけどちょっとよくなってきたからって走っちゃダメだよ!病院の先生がもう治ったよって言うまでは走らないで!わかった?』
『うん!わかったよ!でも僕、慶太郎兄ちゃんがずっと抱っこしてくれるから嬉しい!』
『そう。でも俺は虎がケガをして悲しいよ。怖い思いもしただろ。もう本当に嫌だからね。俺は虎が大事だって言ったでしょ。大切なんだ。虎に事故になんかあってほしくないしケガもして欲しくない。わかってね』
『うん。ごめんなさい』
『うん。これからはもっと気をつけようね。道路は危ないところなんだからね』
『うん!わかった!』
お義母さん!虎を守ってくれてありがとうございました。死ぬ程心配するってこういう感じなんですかね。虎を失うんじゃないかって俺本当に怖かった。病院に着いて虎の顔を見るまでもう気が狂いそうでしたよ。これからももっと根気よく道路は危険なんだって事を教えていきます。あーまたゲームを買い与えてすいません。でも虎を安静にさせるにはしょうがないって事で今回は許してください。俺はやっぱり甘やかしてますよね。ごめんなさい。虎を失わないで済んで俺もやっと落ち着いてきました。壮ちゃん!マジで俺は大切な弟達の誰か一人でも失ったらまともでいられる自信がないよ。俺は本当にまだまだ弱いね。
『もしもし?大輔?お疲れ!どうしました?10月オープン間近なんで大輔には寝る時間もないぐらい無理させてますよね。すいません!先に謝っときます!』
『もしもし?慶太郎?お疲れ!そんなことはわかりきってた事だろ!全てはお前のバカ過ぎる程のお人好しが原因で無理にやるはめになるんじゃねーか!ホントもういい加減にしとけよ!んで店の看板仕上がってるからお前見に来て確認取れ!エルドラドって店名は次はどんな意味なんだよ』
『はい!すいません!わかりました。看板の出来は確認させて頂きます。店の顔ですからね。エルドラドは伝説の黄金郷ですね。いまだ知られぬ伝説を大輔くんにやってもらおうかと思いまして。キャストは育ってますか?いけそうな子はいるんすか?』
『何が伝説だ!バカ!俺は倒れそうだ。まあとりあえず5人は使えそうだからあとはヘルプがオープンまでにどこまで育つかだな。とりあえずオープンは必ず店に顔出せよ!』
『はい!わかってます!栄養ドリンクは足りてます?また大量に買って店の冷蔵庫に入れときますんでもう少し頑張って頂けると助かります。無理させて本当にごめんな!大輔!俺も早く現場が回るよう頑張りますんで!』
『おう!二店舗共に差し入れしとけよ!俺は両方行ったり来たりかけずり回ってんだからよ!そこに三店舗目まで回る事になるんだぞ。まあとりあえず高級な感じには仕上がってるけど確認しとけ!じゃあ俺アルテミスの方行ってからトライアンフ行くから。お疲れ!慶太郎!』
『はい!すいません!よろしくお願いします!お疲れ!大輔!』
きてるねー大輔。まあオープン前は大変だよな。悪いね大輔!店が順調なのは本当に大輔の力だよ。感謝しています。はぁー俺も倒れそうなんだよね。接待は続いたし新現場をどうやら俺がやらなきゃいけない感じになってるし。あー想史郎の事をあいつらにいつ話そうか。まだ悠達はお母さん亡くして1年立ってないしまあ想史郎には母親がいるから今すぐ知る必要はないのかな。悠も複雑な気持ちになるだろうしね。悠達が落ち着いてからの方がいいかな。あー電話。千佳?
『もしもし?千佳?どうしたの?なんかあった?』
『もしもし!慶太郎!虎ちゃんが学校の帰りに事故にあったって!市民病院に運ばれたって!嫌だ!どうしよう!』
『わかった!すぐ行く!』
なんで!なんでだよ!虎!やめてくれ!俺から虎を奪わないでくれよ!頼むよ!
『中井さん!俺ちょっと出るから事務所よろしく!現場は藤井くんにしっかり頼むって言っといて!病院行かなきゃいけないから!』
『あっ!はい!わかりました!』
あークッソ!キーはどこだ?あった!虎!頼むよ!いなくならないでくれ!あーもう早く行け!トロトロ走ってんじゃねーよ!
『ハァハァ!高見虎之助は?事故で運ばれた子はどこだって聞いてんだよ!』
『慶太郎!こっち!』
『千佳!虎は?虎はどこ?』
『うん!大丈夫だって。レントゲンも撮ったけど骨折もないし捻挫だって。体には少しあちこち打撲があるけど大丈夫だし捻挫も2週間もすれば腫れもひいてくるからあんまり動かないようにしていれば問題ないみたい』
『そう。良かった。ハァハァ。本当に良かったよ』
『あの!すいません!保護者の方ですか?すいませんでした。急に飛び出してきたものでブレーキが間に合わずお子様にケガをさせてしまいました!』
『てめぇーか!俺の大事な弟に何してくれてんだよ!どこ見て運転してやがんだ!クソやろー!』
『慶太郎!やめて!大丈夫だから!虎ちゃんすぐ連れて帰れるから!ねえ?落ち着いて』
『俺はあいつら誰一人失いたくないんだよ』
『うん。そうだね。でも大丈夫だから。私もパニックになって電話したから余計心配したよね。ごめんね!慶太郎!』
『慶太郎兄ちゃん!』
『虎!大丈夫?痛いところはちゃんと言いなさい!他にないの?本当に大丈夫なの?』
『足が痛いだけだよ!』
『虎!俺本当に心配したんだぞ。虎がいなくなったらどうしようって。飛び出しちゃダメだっていつも言ってあるだろ。俺はお前ら誰一人失いたくないんだよ。だからもうやめてくれ。飛び出しちゃダメ!良かった。たいしたことなくて本当に良かったよ』
『うっく、うわぁーん、け、慶太郎兄ちゃん、ご、ごめなさい、うっく、うえーん、ふぇっく』
『おいで!虎!抱っこしてあげる。虎がたいした事なくて良かった。もう俺はこんなの絶対嫌だからね。飛び出したりしないでよ!わかった?』
『うっく、わ、わかった。っく、うっく』
『虎もびっくりして怖かったね。帰ろうか』
『あの!また改めてお見舞いに行かせて頂きます!』
『もう来なくていいよ。たいした事なかったんだから。千佳!俺が虎を連れて帰るから。お金払っておいてくれる?悠と龍は家にいるの?』
『うん!家で待ってるよ!』
『わかった。ありがとう。じゃあ頼むね』
『うん!わかった』
『はい。乗って。虎おろすよ!ちゃんと座って。虎!まだあとになって痛い所が出てくるかも知れないからすぐ言うんだよ!病院に連れて行くからね。わかった?』
『っく、うん!わ、わかった!っく』
『虎!足が治るまではお外では遊べないしあまりお家でもウロウロしちゃダメだよ。腫れが引かないと痛みも取れないし無理に動いたら捻挫は癖になるからね。いい子にできる?』
『っく、う、うん。っく』
『お外で遊べないし新しいゲーム買いに行こうか?ちゃんと治るまではお外で遊ぶのは我慢してよ!ウロウロしちゃダメ!新しいゲーム買ってあげるからちゃんと足が治るまでいい子にしてるって約束する?』
『っく、や、約束するー、っく』
『よし!じゃあ買いに行こう!』
『っく、うん!』
『はい!着いたよ!おいで!もう靴はいらないから片方も脱いでいいよ!俺が抱っこしてるから』
『うん!』
『どれにするの?』
『あーこれ!新しいやつだ!これがいい!』
『龍も同じのでいいかな?』
『龍もこの新しいの欲しいって言ってたよ!リョウトくんが持ってるから!』
『あーそう。じゃあ同じのにしよう。すいません!このソフト2つとんーとあそこにあるテレビゲーム用の本体とそれのソフトがこれとこれだったかな?プレゼントじゃないから包まなくていいよ!1つにまとめて袋に入れてくれる?』
『はい。かしこまりました』
『なんで新しいテレビゲーム機も買うの?』
『新しいテレビゲーム機のこの本体を悠と拓海が欲しがってただろ?龍と虎だけじゃダメだからね。新しいテレビゲーム用のソフトが虎達も使うならいるか?1つだよ!小型ゲーム用のソフト買ったんだから。龍と仲良く喧嘩しないでやれる?拓海と悠のテレビゲーム機なんだからね。仲良くやれないんだったら買わないよ!』
『仲良く使う!これは今あるテレビゲーム機用?こっちが新しい方のソフト?』
『うん。ここのが新しいやつ専用のソフトだから龍と仲良く使えるやつ選んで!』
『あっ!このやつ龍も好きだよ!これがいい!』
『はい。これだね!すいません!これも1つ足してくれる?』
『はい。ありがとうございます。全てご一緒でよろしいですか?』
『あーいいよ。1回でいいから』
『ありがとうございました!』
『虎!約束ちゃんと守ってよ!俺は早く虎の足を治してほしいんだからね。あんまり動いちゃダメ!まあ今は痛いから動けないだろうけどちょっとよくなってきたからって走っちゃダメだよ!病院の先生がもう治ったよって言うまでは走らないで!わかった?』
『うん!わかったよ!でも僕、慶太郎兄ちゃんがずっと抱っこしてくれるから嬉しい!』
『そう。でも俺は虎がケガをして悲しいよ。怖い思いもしただろ。もう本当に嫌だからね。俺は虎が大事だって言ったでしょ。大切なんだ。虎に事故になんかあってほしくないしケガもして欲しくない。わかってね』
『うん。ごめんなさい』
『うん。これからはもっと気をつけようね。道路は危ないところなんだからね』
『うん!わかった!』
お義母さん!虎を守ってくれてありがとうございました。死ぬ程心配するってこういう感じなんですかね。虎を失うんじゃないかって俺本当に怖かった。病院に着いて虎の顔を見るまでもう気が狂いそうでしたよ。これからももっと根気よく道路は危険なんだって事を教えていきます。あーまたゲームを買い与えてすいません。でも虎を安静にさせるにはしょうがないって事で今回は許してください。俺はやっぱり甘やかしてますよね。ごめんなさい。虎を失わないで済んで俺もやっと落ち着いてきました。壮ちゃん!マジで俺は大切な弟達の誰か一人でも失ったらまともでいられる自信がないよ。俺は本当にまだまだ弱いね。

