んー。どうしよかな?そうは言っても式ぐらいは挙げたいでしょ。婚約指輪は渡したから明日は結婚指輪を用意してはいますけど問題は結婚式だよ。どこがいいんだろうね。千佳と初めて海外旅行行ったのはハワイだったと思うんだけどな。チビ達を連れて海外はキツイよ。飛行機でじっとしてくれるか?それにまず俺がそんなに休みを取れる事は難しすぎる。1泊2日が限界かな。国内ならどこがいいんだろうね?初めての国内旅行は北海道でスノボーだっけ?あれは千佳行かなかったかな?スノボーなんて出来ないって拒否られて大輔の女友達と行ったんだったっけ?ヤバイ余計な事は言わない方がいいよな。また機嫌を損ねる。だいたい浮気なんかしてないしちゃんと誘ったのに千佳が行かないって言ったからたまたまそういうメンバーになっただけでもちろん何もなかったんだからな。あらぬ疑いをかけられるのは厄介だ。とりあえず仕事しよう。あー電話。えーまさかの今から現場かよ?トラブったか?マジ勘弁して。たいした物流じゃないのにトラブルはずないんだけど。
『もしもし?河原くん?お疲れ!どうした?なんかトラブった?』
『お疲れ様です!いや違います!遅れもなく順調ですけど事務所に電話が入って現場の詰所に転送かかってきたんですよ。社長に用があるって事だったんで折り返しますと伝えて連絡先聞いたんで電話入れてもらっていいですか?』
『あーそうなんだ。トラブってなくて良かった。誰かな?こんな時間に事務所にかかってくるってなんだ?とりあえず名前と連絡先教えて!はい。わかりました。ありがとう!じゃあ遅れとミスがないように閉めまでしっかり頼むね!お疲れ!』
『はい!わかりました!お疲れ様です!』
小川さん?知らねーな。誰だよ。でも親父の会社の方に電話してきたんだから俺の知り合いでもなけりゃあ仕事の事でもないみたいだし女って事はめんどくさい事なんじゃないのか?親父の尻拭いなんてごめんなんですけど。はぁーいったいどこ行ってんだよ。クソ親父!あんたは俺だけじゃなく悠達も愛してなかったのか?どうなんだよ?無理やり受験もさせなかったんだし俺よりは愛してやったんだろ?まあ俺が責任持って育てますよ。あんたの力なんて必要ない。俺がちゃんと立派に育ててみせる。壮ちゃんごめん。俺またクソ親父って言っちゃったね。すいません。ごめんなさい。反省が足りないからだってまた怒られるよね。本当に俺は何もかも反省が足りないよ。反省が出来てきたと思っていたけどまだまだだね。自問自答を繰り返してすごく苦しいんだけどまだ苦しみが足りてないんだよね。俺は全てに置いて全然苦しみが足りてない。もっと苦しむべきだね。言い訳したら怒られちゃうから言い訳はしないよ。どんな親であろうと育ててくれた事に感謝はしないといけないんだよね。たとえそれが金だけだったとしてもその金があってこそ俺は食う事が出来たし家政婦もいて生活には不自由なく暮らしてこれたんだもんね。16歳までは。16年間俺が生活する為に出してくれた金は親父のおかけであり俺は生きてこれました。その感謝はしてきたつもりなんだけど感謝と反省がたりないからクソ親父って言葉が出ちゃうんだよね?すいませんでした。また反省します。
『もしもし?高見と申しますが小川さんのお宅でよろしいでしょうか?先程会社の方にお電話を頂いたようですが夜分遅くにすいません』
『はい。小川と申します。こちらこそ夜分遅くに会社に電話など入れて申し訳ありません。慶太郎さん?ですか?』
『はい。高見慶太郎です。俺をご存知なんですかね?どういったご用件でしょうか?親父に何か用があるんですかね?』
『はい。お父様と連絡がつかなくなりましてどうされたのかと思いまして』
『俺も親父とは連絡がつきません。ですからどこで何をしているのかもわからないんです。一方的に会社と弟達を頼むと言われ連絡が途絶えましたからね。会社は俺が引き継いでやっていますが5ヶ月程前に俺達のお義母さんを事故で亡くして以来姿を消したっきりです。帰ってくる事はないかと思いますがどういったご用件ですか?親父が何かご迷惑をおかけしましたか?』
『そうでしたか。わかりました。突然お電話などしてすいませんでした。教えてくださりありがとうございました。慶太郎さん?本当にすいませんでした』
『いえ。大丈夫ですよ。あのー小川さん?何かありましたら遠慮なく言ってください。親父がご迷惑をおかけしたんですよね?俺が出来る限りの事はさせて頂きますよ。突然親父と連絡が取れず何か困っているのではないんですか?お金が必要でしたらご用意させて頂きますけど。それぐらいしか俺には出来ません。親父を探すつもりもありませんし親父がいなくてもやっていけますから』
『立派になられたんですね。すいません。私は大丈夫です。失礼します』
『あの!すいません!俺が中学生の頃にお会いしましたか?あの時親父と一緒にいた方が小川さんですか?』
『はい。すいません。慶太郎さんに嫌な思いをさせてしまいましたよね。でも和さんは、あっ!お父様は自慢の息子だっておっしゃっておりました。本当に立派になられたんですね』
『いえ。俺は立派なんかじゃないです。家族や他人に迷惑しかかけてこなかったのでこれからは償いを持って生きていくだけです。まだ幼い弟達がいますし弟達がちゃんと大人になるまで俺が責任を持って育てていく事しかお義母さんには償いが出来ませんから。それに俺の方が弟達に助けられてるんです。俺が生きている意味にもなってくれているように思うんですよ。弟達の存在が今の俺の生きがいです』
『そうですか。やっぱり立派じゃないですか。突然ご連絡をしてご迷惑をおかけしました。私は大丈夫です。ありがとうございました。慶太郎さんどうかお元気で』
『はい。ありがとうございます。また何かあればいつでも御連絡ください!小川さん!お子さんはいらっしゃらないんですか?俺の弟はいないんですか?俺はいてもびっくりしませんよ。むしろ俺にまだ弟がいるのなら会いたいですしできる限りの事はしてあげたいです!小川さん?泣いてるんですか?俺に弟がやっぱりいるんですか?答えてください。俺の弟なら俺は守りたいです』
『ありがとうございます。そう言って頂けるなんて思っていなかったもので嬉しいです。私と和さんの1人息子は想史郎と言います。慶太郎さんの弟です。今、小学3年生です』
『そうですか。想史郎。親父が名前をつけたんですね。俺達男ばっかりで何故か全員3文字の漢字を名前につけています。理由は知りませんけどね。俺には弟が四人だと思っていましたがこれからは五人の弟の兄貴ですね。小学3年生なら想史郎は四男になります。想史郎の下に小学1年生の双子の弟がいますから。想史郎には3人の兄貴と2人の弟がいる事になりますよ。いつかお会いさせて頂いてよろしいですか?』
『はい。お願いします。会ってやって下さい!』
『ありがとうございます。あの想史郎の養育費を親父は払っていましたか?今足りないんじゃないんですか?俺に想史郎の養育費を払わせてください!想史郎にどうか母親の愛情を注いで育ててやってください!お願いします!』
『はい。すいません。ありがとうございます。慶太郎さん!本当にごめんなさい。あなた方を傷つけたのに想史郎の事を大切に思ってくれてありがとうございます』
『いえ。俺は傷ついていませんよ。想史郎が俺の弟である事に何も変わりはありません。近いうちに俺が想史郎に会いにいきます。その時はよろしくお願いします』
『はい!こちらこそよろしくお願いします』
はぁー。やっぱりか。3年生って事は悠が2歳の頃に生まれた子かよ。浮気したか親父。壮ちゃん!やっぱりあの時親父を見かけたあの日はデートだったんじゃん。また1人大事な弟が増えたよ。想史郎が母親の元で愛情を受けて育ってくれればそれが1番いいよね。養育費は俺が払っていく。5ヶ月も養育費が入らず大丈夫だったのかな?親父!何をやってるんだよ。何が自慢の息子だ。適当な事を言ってんじゃねーよ。想史郎!君はどうやって生きてきた?お母さんと幸せに暮らしていましたか?お父さんがいなくて辛い思いもしたのかな?ごめんな想史郎。でも君はお母さんには愛されているんだろ?これからも沢山愛されて真っ直ぐ育ってくれよ。君に会える日を楽しみにしているからね。
『もしもし?河原くん?お疲れ!どうした?なんかトラブった?』
『お疲れ様です!いや違います!遅れもなく順調ですけど事務所に電話が入って現場の詰所に転送かかってきたんですよ。社長に用があるって事だったんで折り返しますと伝えて連絡先聞いたんで電話入れてもらっていいですか?』
『あーそうなんだ。トラブってなくて良かった。誰かな?こんな時間に事務所にかかってくるってなんだ?とりあえず名前と連絡先教えて!はい。わかりました。ありがとう!じゃあ遅れとミスがないように閉めまでしっかり頼むね!お疲れ!』
『はい!わかりました!お疲れ様です!』
小川さん?知らねーな。誰だよ。でも親父の会社の方に電話してきたんだから俺の知り合いでもなけりゃあ仕事の事でもないみたいだし女って事はめんどくさい事なんじゃないのか?親父の尻拭いなんてごめんなんですけど。はぁーいったいどこ行ってんだよ。クソ親父!あんたは俺だけじゃなく悠達も愛してなかったのか?どうなんだよ?無理やり受験もさせなかったんだし俺よりは愛してやったんだろ?まあ俺が責任持って育てますよ。あんたの力なんて必要ない。俺がちゃんと立派に育ててみせる。壮ちゃんごめん。俺またクソ親父って言っちゃったね。すいません。ごめんなさい。反省が足りないからだってまた怒られるよね。本当に俺は何もかも反省が足りないよ。反省が出来てきたと思っていたけどまだまだだね。自問自答を繰り返してすごく苦しいんだけどまだ苦しみが足りてないんだよね。俺は全てに置いて全然苦しみが足りてない。もっと苦しむべきだね。言い訳したら怒られちゃうから言い訳はしないよ。どんな親であろうと育ててくれた事に感謝はしないといけないんだよね。たとえそれが金だけだったとしてもその金があってこそ俺は食う事が出来たし家政婦もいて生活には不自由なく暮らしてこれたんだもんね。16歳までは。16年間俺が生活する為に出してくれた金は親父のおかけであり俺は生きてこれました。その感謝はしてきたつもりなんだけど感謝と反省がたりないからクソ親父って言葉が出ちゃうんだよね?すいませんでした。また反省します。
『もしもし?高見と申しますが小川さんのお宅でよろしいでしょうか?先程会社の方にお電話を頂いたようですが夜分遅くにすいません』
『はい。小川と申します。こちらこそ夜分遅くに会社に電話など入れて申し訳ありません。慶太郎さん?ですか?』
『はい。高見慶太郎です。俺をご存知なんですかね?どういったご用件でしょうか?親父に何か用があるんですかね?』
『はい。お父様と連絡がつかなくなりましてどうされたのかと思いまして』
『俺も親父とは連絡がつきません。ですからどこで何をしているのかもわからないんです。一方的に会社と弟達を頼むと言われ連絡が途絶えましたからね。会社は俺が引き継いでやっていますが5ヶ月程前に俺達のお義母さんを事故で亡くして以来姿を消したっきりです。帰ってくる事はないかと思いますがどういったご用件ですか?親父が何かご迷惑をおかけしましたか?』
『そうでしたか。わかりました。突然お電話などしてすいませんでした。教えてくださりありがとうございました。慶太郎さん?本当にすいませんでした』
『いえ。大丈夫ですよ。あのー小川さん?何かありましたら遠慮なく言ってください。親父がご迷惑をおかけしたんですよね?俺が出来る限りの事はさせて頂きますよ。突然親父と連絡が取れず何か困っているのではないんですか?お金が必要でしたらご用意させて頂きますけど。それぐらいしか俺には出来ません。親父を探すつもりもありませんし親父がいなくてもやっていけますから』
『立派になられたんですね。すいません。私は大丈夫です。失礼します』
『あの!すいません!俺が中学生の頃にお会いしましたか?あの時親父と一緒にいた方が小川さんですか?』
『はい。すいません。慶太郎さんに嫌な思いをさせてしまいましたよね。でも和さんは、あっ!お父様は自慢の息子だっておっしゃっておりました。本当に立派になられたんですね』
『いえ。俺は立派なんかじゃないです。家族や他人に迷惑しかかけてこなかったのでこれからは償いを持って生きていくだけです。まだ幼い弟達がいますし弟達がちゃんと大人になるまで俺が責任を持って育てていく事しかお義母さんには償いが出来ませんから。それに俺の方が弟達に助けられてるんです。俺が生きている意味にもなってくれているように思うんですよ。弟達の存在が今の俺の生きがいです』
『そうですか。やっぱり立派じゃないですか。突然ご連絡をしてご迷惑をおかけしました。私は大丈夫です。ありがとうございました。慶太郎さんどうかお元気で』
『はい。ありがとうございます。また何かあればいつでも御連絡ください!小川さん!お子さんはいらっしゃらないんですか?俺の弟はいないんですか?俺はいてもびっくりしませんよ。むしろ俺にまだ弟がいるのなら会いたいですしできる限りの事はしてあげたいです!小川さん?泣いてるんですか?俺に弟がやっぱりいるんですか?答えてください。俺の弟なら俺は守りたいです』
『ありがとうございます。そう言って頂けるなんて思っていなかったもので嬉しいです。私と和さんの1人息子は想史郎と言います。慶太郎さんの弟です。今、小学3年生です』
『そうですか。想史郎。親父が名前をつけたんですね。俺達男ばっかりで何故か全員3文字の漢字を名前につけています。理由は知りませんけどね。俺には弟が四人だと思っていましたがこれからは五人の弟の兄貴ですね。小学3年生なら想史郎は四男になります。想史郎の下に小学1年生の双子の弟がいますから。想史郎には3人の兄貴と2人の弟がいる事になりますよ。いつかお会いさせて頂いてよろしいですか?』
『はい。お願いします。会ってやって下さい!』
『ありがとうございます。あの想史郎の養育費を親父は払っていましたか?今足りないんじゃないんですか?俺に想史郎の養育費を払わせてください!想史郎にどうか母親の愛情を注いで育ててやってください!お願いします!』
『はい。すいません。ありがとうございます。慶太郎さん!本当にごめんなさい。あなた方を傷つけたのに想史郎の事を大切に思ってくれてありがとうございます』
『いえ。俺は傷ついていませんよ。想史郎が俺の弟である事に何も変わりはありません。近いうちに俺が想史郎に会いにいきます。その時はよろしくお願いします』
『はい!こちらこそよろしくお願いします』
はぁー。やっぱりか。3年生って事は悠が2歳の頃に生まれた子かよ。浮気したか親父。壮ちゃん!やっぱりあの時親父を見かけたあの日はデートだったんじゃん。また1人大事な弟が増えたよ。想史郎が母親の元で愛情を受けて育ってくれればそれが1番いいよね。養育費は俺が払っていく。5ヶ月も養育費が入らず大丈夫だったのかな?親父!何をやってるんだよ。何が自慢の息子だ。適当な事を言ってんじゃねーよ。想史郎!君はどうやって生きてきた?お母さんと幸せに暮らしていましたか?お父さんがいなくて辛い思いもしたのかな?ごめんな想史郎。でも君はお母さんには愛されているんだろ?これからも沢山愛されて真っ直ぐ育ってくれよ。君に会える日を楽しみにしているからね。

